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茶室紹介
菅田庵
重要文化財 菅田庵
寛政4年(1792)不昧42歳の頃、有澤山荘内に建てられた。有澤山荘は、代々家老職をつとめた有澤家の初代織部直玄が松江藩祖松平直政から賜った眺望の良い山地で、六代織部弌善(かずよし)の時、山荘内に不昧の指図によって菅田庵と御風呂屋がつくられ、続いて不昧の実弟雪川が設計した向月亭が組み合わされた。
 菅田庵は、茅葺きの入母屋造りの破風に不昧筆の丸陶額が掲げられ、内部は一畳台目中板、隅炉、洞床の席で、菅田庵の名は地名による。
 菅田庵に隣接する向月亭は、四畳半台目に入側を廻し、細竹を並べた軽快な竹縁が廻る。炉は向切、台目床の脇に一間の地袋と天袋があり、ゆったりとした空間となっている。低い生け垣で囲んだ庭は、飛び石と青竹で縁取りしたのべ段のみがあり、庭全体の調子を高めている。また、御風呂屋は蒸風呂付きの類例を見ない設備となっている。

現住所:〒690-0824 島根県松江市菅田町106
お問合せTELNo,:0852-21-4288
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