福寿草図
ふくじゅそうず
松平 不昧
径26.6
宍道町蒐古館
画面中央に石菖鉢に植えられた福寿草が描かれている。水気を含んだ墨の濃淡が、春の訪れを告げる福寿草の柔らかな新芽の感触を思わせる。石菖鉢の辺りには「鏡清智門 同有同無 三六草花 松栢弌 一〃」と記している。家老の三谷半大夫の箱書きにより、享和三年(1803)にこの図をしたためたことがわかる。