園城寺写釜
おんじょうじうつしがま
下間 庄兵衛
口径12.0 胴径27.0 高15.7
田部美術館
本歌は、室町時代後期を代表する古芦屋園城寺釜(東京国立博物館蔵)で、雲州蔵帳大名物に記載される。この釜を愛用した不昧は、釜師庄兵衛に命じて忠実に写させた。口作りは姥口風で、肩に唐草文とともに「園城寺」の三文字を、胴には細かい霰地文をあらわし、環付には土筆をかたどる。本歌の面影をよく伝える釜である。