温泉津沖泊街道
温泉津
沖泊
が石見銀山支配の拠点とされ、その外港となった16世紀後半、銀の搬出と物資搬入のために利用された道。全長12kmほどの距離があります。銀山の坂根口を出入口とし、そこから急な勾配の
降路坂
を越えて
西田
、清水、松山を通り、途中二手に分かれて
温泉津
と
沖泊
に至ります。石畳や土橋がよく残り、道標、石仏などがあるほか、西田の火伏せ観音
※1
、清水の金柄杓の井戸
※2
があります。
※1
火伏せ観音
その昔、西田の町に大火があった時に、この観音様がコウモリとなって火を消したと伝えられる。
※2
金柄杓(かなびしゃく)の井戸
通りかかった石見銀山の代官が、水のおいしさに感心して御礼に高価な金の柄杓を奉納したと伝えられている。この泉は昭和61年、島根の名水百選・くらしの清水に選定された。