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企画コーナー
作品紹介
 
菊桐香合
きくきりこうごう
初代 小島 漆壺斎(しょだい こじま しっこさい)
胴径8.7 高3.5
島根県立美術館

布着せをせず上塗りを行い、桐材の木目が透けて見えている。総体を黒漆地とし、菊と桐を薄肉高蒔絵によって蓋表に描き、菊と桐は1部重ねて配される。花弁や桐の葉を描割で表し、ふっくらとした器形に施された塗りや蒔絵の細緻な作行きは、全体に優美な印象をたたえている。内部も黒漆塗で、蓋裏に不昧の朱書銘「一〃」がある。不昧お好みの香合の一つ。箱書には、「細川三斎所持秀吉より拝領長二郎作香合也此写三十好之所本と合テ三十一」とあり、数ものとして三十作らせる原型となったはじめの一つであることがわかる。本歌は、雲州蔵帳中興名物之部に記載される楽焼の初代長次郎作の菊桐香合。
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