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養蚕の道具
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だるま
ふりがな だるま
機能・用途 マユから生糸をとる旧式の機械
年代 1925年頃まで
所蔵資料館 津和野町立歴史民俗資料館 など
解説
だるまは、繭からの製糸が機械化される過程での最初のもので、その操作はまだ足踏式です。椅子に腰を掛け、足元の横木を両足で交互に踏むと、その動きは芯木を伝って先端のクランク金具に伝わり、さらにロット棒で上部の弾み車に伝えられ、これを回します。また、この弾み車の上に乗る小車の芯木には糸巻枠が仕組まれ、この回転により生糸(きいと)が巻き取られます。煮沸された繭は台上のの湯水をはった鉄鍋に入れられ、ここから引き出した糸口を、上部の糸巻枠に誘導する仕組みになっています。
現在の姿
最初は煮た繭から糸を出し、指や糸車で撚って仕上げる手紡ぎで、次に座ったまま操作するざぐり(座繰)という道具になり、続いてだるまの普及となります。日原村には、「明治27年、業者1戸、座ぐり製糸機のダルマ7台」「明治38年、業者5、ダルマ18」という記録が残っています。
   
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