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和紙を作る道具
手風呂
 
手風呂
ふりがな てぶろ
機能・用途 紙漉き作業の時、手を温める道具
年代 徳川時代〜1920年代まで
所蔵資料館 津和野町立歴史民俗資料館 など
解説
紙漉きは、質の良い紙を作るため寒中の一番寒い時期に行われます。冷水に溶かした楮(こうぞ)の繊維を、簀(す)ですくい上げて振りさばく作業なので、手先は常に冷水で冷やされ難渋しました。てぶろはこの紙漉きのとき、冷えた手を温めるために欠かせない道具です。てぶろは、楕円形の木桶の中に鉄の筒釜があり、この釜に炭火を入れて中の水を温め、湯温を保ちます。紙漉き作業中、手が冷えると、時々この手風呂に浸けて温め、速やかな回復を待って続行されました。
現在の姿
てぶろの使用はこの紙漉きの歴史と重なり、徳川時代に始まって昭和の初めに終わります。
   
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