和紙を作る道具
漉簀
すきず
紙を汲む(漉く)用具
明治20年代まで
邑南町郷土館
浜田市金城民俗資料館
など
紙漉きの出来を左右するのが、この漉簀です。古くは一枚漉き用の漉簀は、茅(かや)の芯をヒゴの代用にしていました。
写真の漉簀は、茅のヒゴを馬の毛で編んで作られています。四枚漉き、八枚漉きは、竹ヒゴを絹糸で編んだものへと改良されていきます。紙を漉くときには、漉簀を漉枠に挟んで紙を漉きます。
漉簀は、古くは茅の芯をヒゴとした一枚漉き用の簀でしたが、明治20年代には四国の土佐から竹ヒゴを材料とした技術が入り、四枚漉きの簀が使用されます。大正時代になると、八枚漉きの簀へと代わっていきます。