しまねの民具100選サイトマップ
たたらの道具
大どう
 
どう
ふりがな おおどう
機能・用途 鉄塊を割る道具
年代 江戸時代中期〜大正時代(1770〜1910)まで
所蔵資料館 絲原記念館
解説
たたら操業で出来たヒ(けら)とよばれる畳一畳大の鉄塊を小さく割る道具です。全長約136cm・重量約650kgあります。大どう場とよばれる工場の角塔の上に、江戸時代は人力で、明治時代以降は水力で引き上げ、下部に置いたヒの上に落下させてこれを破砕し、次の工程に送りました。なお先端部は鈍化するので取り替えて使用しました。これが考え出される以前は、ヒを割る方法がなく、ヒは放置されたままでしたが、これを使うことでヒ中の良質な鋼(はがね)を取り出すことができるようになり、たたら製鉄師の利益は増大しました。
現在の姿
奥出雲のたたら製鉄師絲原家の工場で明治時代に使用されていたもので、現在は絲原記念館に展示されています。大どうの他に、鉄塊をもっと小さく砕く中どう・小どうもありました。
   
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