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たたらの道具
天秤ふいご
 
天秤ふいご
ふりがな てんびんふいご
機能・用途 炉へ風を送る道具
年代 江戸時代後期まで
所蔵資料館 邑南町郷土館
解説
中国山地で「たたら吹き製鉄」が盛んだった江戸時代後期に使用された、製鉄炉内に風を送る「天秤ふいご」と呼ばれる道具です。たたら吹き製鉄は、三昼夜、または四昼夜不眠不休で操業する大変きつい仕事でした。「番子(ばんこ)」とよばれる職人が天秤ふいごに上がり、一人ないしは二人で交替しながらふいごを踏みました。交替することを「代わりばんこ」といいますが、その語源は天秤ふいごの番子さんから来ていると言われています。
現在の姿
たたら製鉄は砂鉄と木炭を原料とする日本で発明された製鉄法です。日本で製鉄が始まった時代は、発掘調査などにより古墳時代後期(約1400〜1500年前)までさかのぼることができます。この長い製鉄の歴史の中で改良を重ね、17世紀後半に「天秤ふいご」が発明され、鉄の生産量は飛躍的に増えましたが、明治以降西洋の製鉄方法が導入され、たたら吹き製鉄も衰退していきました。
   
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