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農耕の道具
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ほぼろ
ふりがな ほぼろ
機能・用途 柿の実をとるときに使用した藁製の籠
年代 江戸期〜1940年代頃まで
所蔵資料館 津和野町立歴史民俗資料館 など
解説
ほぼろは、稲藁をコモ編みにして作ったカゴ形の入れ物です。縁(フチ)から渡した綱弦(つなづる)があり、その綱弦の中央に木の枝又などで作った大きなカギが付いていることが特徴です。地上でも使われましたが、ハゼの実や柿などを収穫するときに、このほぼろを樹上に持って登り、近くの幹や枝にカギを掛けて吊るし、収穫物を投げ入れました。これが一杯になると長い網に吊して地上へ下ろしました。家の中では吊るして、小物入れなどに利用されました。
現在の姿

ほぼろが最も使われたのは、櫨(ハゼ)の実の収穫時です。櫨とりは樹上の仕事なので、この道具がないとできませんでした。櫨の実が収穫されたのは昭和10年代頃までで、その時期を過ぎると、ほぼろは柿や柚子などの収穫に使われていましたが、次第にその姿を見せなくなりました。

   
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