しまねの民具100選サイトマップ
農耕の道具
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とうみ
ふりがな とうみ
機能・用途 稲や雑穀の脱穀や調整の時使う
年代 1980年頃まで
所蔵資料館 平田本陣記念館
邑南町郷土館
飯南町歴史民俗資料館
津和野町立歴史民俗資料館
浜田市郷土資料館
浜田市金城民俗資料館 など
解説
とうみは、内臓されている風車を手で回して風をおこし、その風力で穀類の調整や選別をする道具です。臼でひき落した籾(もみ)を、籾ガラと米に吹き分けたり、クズ米の選別や雑穀の混ざりものを除くことなどに広く使われました。これらの作業は「とうみだて」といい、主に女性の仕事でした。明治初期頃に「とうみ」を持つ農家は少数で、殆どが「筵(むしろ)あおち」とか、「あおち」という羽根をばたつかせる器具で用をたしていました。
現在の姿
手回し器具に直接取り付けられた内蔵羽根は大型で、その操作にはかなりの労力を必要としました。昭和初期には歯車による増幅が、昭和20年代にはVベルト車による増幅が工夫されて、風車は小型になり、その取り扱いは楽になりました。昭和初期から普及し始めた脱穀機や籾摺機(もみすりき)には、この「とうみ機能」が組み込まれており、現在はほとんど使用されていません。
   
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