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とうみは、内臓されている風車を手で回して風をおこし、その風力で穀類の調整や選別をする道具です。臼でひき落した籾(もみ)を、籾ガラと米に吹き分けたり、クズ米の選別や雑穀の混ざりものを除くことなどに広く使われました。これらの作業は「とうみだて」といい、主に女性の仕事でした。明治初期頃に「とうみ」を持つ農家は少数で、殆どが「筵(むしろ)あおち」とか、「あおち」という羽根をばたつかせる器具で用をたしていました。 |
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手回し器具に直接取り付けられた内蔵羽根は大型で、その操作にはかなりの労力を必要としました。昭和初期には歯車による増幅が、昭和20年代にはVベルト車による増幅が工夫されて、風車は小型になり、その取り扱いは楽になりました。昭和初期から普及し始めた脱穀機や籾摺機(もみすりき)には、この「とうみ機能」が組み込まれており、現在はほとんど使用されていません。 |
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