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山仕事の道具
かんば
 
かんば
ふりがな かんば
機能・用途 山行きの背負い籠
年代 1930年代頃まで
所蔵資料館 津和野町立歴史民俗資料館 など
解説
桜の木の皮とノブの木の皮で編んだ背負籠(せおいかご)で、木挽き(こびき)職人がこれに山道具を入れて背負い、山へ上って行きました。大きさは、縦、横ともに40cm、幅12.3cmで、木の皮製とはいえ頑丈に仕上がっています。この他に、「いぐり」という山行きの袋があります。「いぐり」はシュロ製で、横長の背負袋ですが、手でさげたり、木の枝などに掛けたりもできるように編んだものもあり、製作は入念にされています。
現在の姿
木挽きという職業はごく限られた人達の専門職で、この道具を一般家庭で目にすることはありませんでした。昭和10年頃から、石油発動機を動力源とした移動製材所が山奥に入るようになり、木挽きの仕事は急激に減りました。それでもまだ昭和20年代には、木挽きが山で小規模の建築材や鉄道の枕木などを削ったりするのを見ることができました。
   
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