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住まいの道具
屋根ばさみ
 
屋根ばさみ
ふりがな やねばさみ
機能・用途 茅葺き(かやぶき)屋根の芽を切りそろえるはさみ
年代 現代まで
所蔵資料館 邑南町郷土館
飯南町歴史民俗資料館
津和野町立歴史民俗資料館
浜田市金城民俗資料館
安来市立歴史資料館 など
解説
屋根ばさみは、草屋根を葺(ふ)くときの最後の仕上げ道具です。葺き終った屋根を、上部から葺き草の切っ先をこのはさみで切り揃え、そこをヘラ(ハバイタ)で叩いて整形しながら屋根コグチまで下がります。さらに屋根コグチも入念に切り揃えてヘラで仕上げます。この仕事は、草屋根の表面をきれいにして見た目を良くするだけでなく、葺き草を切り揃えることにより雨水の流れを良くして屋根を湿気からまもり、耐用年数を長くするという大切な役目をもちます。
現在の姿
屋根ばさみは屋根職人だけでなく、多くの農家にありました。屋根の一部が腐ったり大風で壊れたりしたときなど、職人に頼まず、自分で葺き草を差し替え、はさみで切って修理しました。近年、草葺き屋根を見ることはまれになり、屋根ばさみを手にする機会は無くなりましたが、屋根葺の技術を引継ぐ職人達には欠かせない道具です。
   
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