食事の道具
めしぞうき
めしぞうき
竹製の鉤(つり)かご
1960年頃まで
松江郷土館
飯南町歴史民俗資料館
津和野町立歴史民俗資料館
絲原記念館
浜田市金城民俗資料館
など
夏時分、飯がいたまないように、おひつのかわりに使いました。竹を細かく割って編み、底には丸竹を2本平行にして取り付け、座りが安定するようになっています。上には割り竹を編んだ鉉(つる)をつけ、蓋は竹簀(たけす)を使います。ご飯が炊き上がると、この「めしぞうき」に移し、食事が終わると蓋をして日陰の風通しの良いところに吊るしておきました。「めしぞうき」の中のご飯がなくなっても、ご飯粒が少しはついているので、日当たりのよいところに出して干し、からからに乾いたご飯粒を杓子で取っていました。
そのつどご飯を炊くことができる電気炊飯器の普及で、多くのご飯を保存する必要がなくなり、姿を消しました。