しまねの民具100選サイトマップ
身につける道具
糸車
 
糸車
ふりがな いとぐるま
機能・用途 糸の原料に撚(よ)りをかけて糸にする道具
年代 1950年頃まで
所蔵資料館 平田本陣記念館
鹿島町歴史民族資料館
邑南町郷土館
飯南町歴史民俗資料館
津和野町立歴史民俗資料館
浜田市郷土資料館
浜田市金城民俗資料館 など
解説
糸車の車は竹製で、台は木でできています。昔の農家では木綿を栽培し、それを綿にして糸車で糸にしていました。糸車は、主に農家の婦人が使っていましたが、その操作にはかなりの熟練が必要でした。綿打屋(わたうちや)で打った綿を、糸車で一本の単糸にひき、それを撚り合せて、木綿針のミズを通る程の細糸に仕上げる人もいました。また、糸車は、木綿糸だけでなく、紙布(しふ)用の紙糸や、繭からひいた単糸を撚り合せて絹糸にもしました。
現在の姿
使用開始年代は不明ですが、江戸時代から明治時代にかけて使われていました。昭和20年前後、日本国中物資が不足し、食糧品ばかりか衣料品も配給制となり、日常の衣服の補修やボタン着けに使う糸も手に入らない時期がありました。その時、糸車を上手に使って、木綿糸をつくっている老婦人もありました。
   
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