しまねの民具100選サイトマップ
商いの道具
結界(帳場格子)
 
結界(帳場格子)
ふりがな けっかい(ちょうばこうし)
機能・用途 お金を扱う事務所で、他と区別するために用いた木製の囲い
年代 江戸時代末(1800年頃)
所蔵資料館 平田本陣記念館
松江郷土館

絲原記念館
 など
解説
江戸時代、現在の銀行に近い役割りをする仕事は、両替座(りょうがえざ)・札座(ふだざ)でした。松江藩では、この仕事は藩の許可が必要で、藩は藩内の有力なたたら製鉄師に優先的にこの許可を与えました。絲原家もその一つで、これは同家の札座で使われたものです。計算したり帳簿を付けたりする場所を帳場(ちょうば)といいますが、その中心にこの囲いを置き、主人や番頭がその中で机に向って仕事をしました。結界とは元々仏教で使われる聖俗を区別する境をあらわす言葉で、今日でいうところのバリヤー(barrier)のことです。
現在の姿
仁多郡内五札座の一つであった絲原家記念館内に、結界の他に帳場机・帳場箪笥(たんす)・木製金庫・天秤(てんびん)・算盤(そろばん)・江戸時代の貨幣・落札などとともに、帳場の様子が立体展示してあります。
   
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