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2015.2.27 |
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奥出雲 鉄の道をたずねて |
奥出雲町や周辺の雲南市、安来市では、たたら製鉄の原料となる砂鉄を、山を切り崩して土砂を水流に流して採る鉄穴流しが盛んに行われました。平成26年には「奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観」として国の重要文化的景観に指定されました。
今回は奥出雲町の加盟館と製鉄に関するスポットを紹介します。
マップやコース上のスポットをクリックすると詳細へジャンプします。 |
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「宇宙の進化と生命の歴史」をテーマとし、宿泊もできる博物館。恐竜の骨格標本や化石・原石などの豊富なコレクションを展示するほか、JAXAなどの最新情報に触れることもできる。
【所在地】奥出雲町佐白236-1
【駐車場】あり |
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耐火レンガ製の炉で砂鉄と木炭から銑鉄を生産した「角炉」(角型溶鉱炉)。たたら製鉄から洋式溶鉱炉への移行期の技術を知ることができる。
櫻井家が終戦まで操業していたものを修理復元し公開。近代化に向けた先人たちの英知と努力がみてとれる。
【所在地】奥出雲町上阿井1325-6(無人公開施設) 【駐車場】あり |
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戦国武将塙(ばん)団右衛門の末裔家である櫻井家。松江藩の鉄師頭取としてたたら製鉄を営んだ。集成館には歴代藩主の来駕に備えて揃えられた美術工芸品等を展示。住宅は国の重要文化財。庭園には松平不昧公が命名した滝「岩浪(がんろう)」がある。周囲の自然とあいまって独特の景観をみせてくれる。
【所在地】奥出雲町上阿井1655 【駐車場】あり
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松江藩の鉄師頭取としてたたら製鉄を営んだ絲原家。記念館にはたたら製鉄資料や、松江藩侯からの拝領品を含めた美術工芸品がを展示され、鉄師の歴史を知ることができる。
絲原家住宅は国の登録有形文化財。出雲流の庭園、散策路「洗心乃路」も公開され四季折々に美しい。
【所在地】奥出雲町大谷856 【駐車場】あり |
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かつてたたらで栄えた奥出雲町は、日本一のそろばん産地でもある。JR出雲横田駅隣の資料館にはそろばんの歴史や、製造工程、名工の作品などを展示(製作用具143点は国の登録有形民俗文化財)。そろばん教室もある。
【所在地】奥出雲町横田992-2 【駐車場】あり
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奥出雲におけるたたら製鉄のビジターセンター。奥出雲のたたらの歴史や、現在唯一操業している「日刀保たたら」(非公開)を映像や実物資料で紹介。圧巻はたたらの秘密に迫る実物大の地下構造模型。日本刀の鍛錬実演も公開(第2日・第4土の月2回)。
【所在地】奥出雲町横田1380-1 【駐車場】あり |
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公益財団法人日本美術刀剣保存協会が、1977(S52)年に日本刀の材料となる「玉鋼」の安定供給と、日本古来の製鉄技術の保存・伝承を目的に復活させた。日立金属安来製作所鳥上木炭銑工場の敷地内にある。(非公開)
【所在地】奥出雲町大呂529 【駐車場】なし
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ト蔵(ぼくら)庭園と追谷集落の文化的景観(奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観) |
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松江藩五鉄師のひとつト蔵家の旧宅地に残された庭園。神話の山船通山を借景とし、江戸時代に作庭された池泉式庭園(町指定文化財)。園内には、そば処椿庵もある。
追谷集落は鉄師ト蔵家が本拠を置いていた地で、鉄穴流し跡に拓かれた棚田など、たたら製鉄の歴史を刻みこんだ文化的景観を形成している。
【所在地】奥出雲町竹崎800 【駐車場】あり |
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たたら製鉄に使う砂鉄を比重選鉱で採取する施設で、1972(s47)年まで稼働していた。往時の砂鉄採取法を知る貴重な産業遺跡。町指定文化財。
【所在地】奥出雲町竹崎1879-7
【駐車場】あり
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明治中期の萱葺農家を移築した資料館。一年間の農作業とそれに用いた農具、日々の暮らしに用いた生活用具を展示。1階はイベントや会議等にも使用できる。
【所在地】奥出雲町下横田(無人公開施設) 【駐車場】なし |
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鉄師絲原家が、江戸時代に鉄穴(かんな)流しの手法により開墾した棚田。展望台も整備されている。近くには県指定天然記念物「湯の廻キャラボク」もある。
【所在地】奥出雲町大馬木 【駐車場】なし
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ニューヨークを中心に活動した鉄の彫刻家 下田治(1924 −2000 )の作品を展示・収蔵する美術館。併設の奥出雲のこだわりを集めたショップや高原カフェも人気。
【所在地】奥出雲町八川2500-34 【駐車場】あり |
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奥出雲たたら製鉄及び棚田の文化的景観 〜たたら製鉄の歴史とともに生きた先人たちの記憶を映す風景〜
「諸郷(もろもろのさと)より出すところの鐵(まがね)堅くして、尤も雑(くさぐさ)の具(もの)を造るに堪(た)ふ」と『出雲国風土記』(733年)の仁多郡の条に記されています。以来千数百年にわたり、この地の先人たちは砂鉄を採り、炭を焼き、たたらを吹き続けてきました。
一見するとどこにでもありそうな農村風景ですが、実はたたら製鉄という営みにより、先人たちが自然に働きかけながらつくりあげてきた極めて独特な景観なのです。
ここには、自然という「相手」を理解し守りながら永続的に循環させていくための先人たちの知恵と工夫、そして苦労の記憶が刻まれています。
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