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2011.2.21 |
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飯南町・邑南町周辺の山城 |
飯南町から邑南町かけての地域やその周辺には、石垣の残る山城がいくつか確認されています。
山城散策にあわせて、特徴のある館を訪ねてみませんか?
マップやコース上のスポットをクリックすると詳細へジャンプします。 |
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三刀屋尾崎城跡は、山陰と山陽とを結ぶ交通の要衝に位置しています。現在城跡は公園となり、桜が植えられています。山頂まで車であがることができますが、それにより一部遺構が改変されているので注意が必要です。
城主の三刀屋氏は当初、この城のさらに谷を奥へ入った三刀屋じゃ山城跡に拠ったと考えられています。三刀屋尾崎城跡は、主郭を中心に石垣が用いられ、また櫓台が存在します。また「伝天神丸」「伝馬舎郭」などにも一部に石垣が残されています。櫓台周辺に転がる石には矢穴と呼ばれる、石を加工する際につく痕跡が確認できる石材があります。これらの石垣は江戸時代初頭の堀尾氏の支配期に改修されたと考えられていますが、櫓台の石垣は高石垣でなく数段に構築されており、毛利氏の支配期の可能性があります。
【追加写真】 三刀屋城石垣
三刀屋城縄張り図(島根県教育委員会『出雲・隠岐の城館跡』1998) |
▲ 矢穴の痕跡 |
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【所在地】雲南市三刀屋町古城 【駐車場】有(山頂まで来るまで上がれるが注意が必要) |
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飯南町民俗資料館は、豪雪地域に住む人々が生み出した「雪の民具」と呼ばれる民俗文化財を収蔵・展示しています。雪ぐつや雪かき道具、防寒具などの収集品の内、150点が国の重要民俗文化財となっています。
【所在地】飯石郡飯南町頓原2084-4 【駐車場】有 【問い合わせ先】0854-72-0301 |
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瀬戸山城跡は別名衣掛(きぬがけ)城とも呼ばれ、出雲・石見・備後の国境に位置する重要な城でした。城跡へは赤名小学校のあたりから徒歩で登れます。近年整備され見学しやすくなっています。代々、赤穴(あかな)氏が城主で、1542年の大内氏の出雲侵攻の際にはよく耐えましたが、156□年の毛利氏による侵攻の際には降伏しました。その後、1600年の関ヶ原の戦いの後、防長2カ国に減封された毛利氏に従いました。
瀬戸山城の東側に武名ヶ平城跡とは尾根で続いているため、両者は関連が深い城跡である。瀬戸山城跡の遺構は、城の主郭を中心に石垣が築かれていますが、これはある時期に中心部分だけ改修された可能性があります。主郭への出入り口は「枡形」と呼ばれる近世の城造りで多用される形状に造られています。しかし石垣は高石垣ではなく数段に造られているため、従来は堀尾氏の支配期に改修されたという説がありましたが、毛利氏の支配期の可能性があります。
【追加写真】 瀬戸山城主郭の石垣
瀬戸山城縄張り図(島根県教育委員会『出雲・隠岐の城館跡』1998) |
▲ 瀬戸山城主郭の虎口を望む |
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【所在地】飯石郡飯南町下赤名 【駐車場】有
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国立三瓶山の北麓に位置する自然系博物館。自然の不思議と魅力を楽しく紹介する展示、プラネタリウムや天体観察施設がある。近くには3500年前の三瓶火山の噴火で埋もれた埋没林の見学施設もある。
【所在地】大田市三瓶町多根1121-8 【駐車場】有 【問い合わせ先】0854-86-0500 |
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大田市仁摩町にある「砂」をテーマとした博物館。また世界最大の「一年計砂時計」でも知られます。近年ではコミックからテレビドラマ、映画にもなった『砂時計』の登場地と知られます。
【所在地】大田市仁摩町天河内975 【駐車場】有 【問い合わせ先】0854-88-3776
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石見銀山世界遺産センターは、石見銀山遺跡の全体像や、世界遺産としての価値を分かりやすく説明されています。また観光案内などのガイダンス機能があります。
石見銀山遺跡(大森町)は、住民の生活と強制するため、観光車両の進入には規制があります。そのため、石見銀山世界センターの駐車場から、路線バス(有料)でパークアンドライドで、遺跡へ移動していただくことになります。
【所在地】大田市大森町 【駐車場】 【問い合わせ先】0854-82-1600 |
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石見銀山資料館は明治35年に(1902)に建てられた邇摩郡役所を利用し、昭和51年に資料館として開館しました。この場所には江戸時代、石見銀山領の支配拠点であった代官所が建っており、代官所跡は国の史跡に指定されています。
戦国時代には石見銀山を巡って、大内氏、尼子氏、毛利氏がしのぎを削り、支配権を争いました。そのため周辺には重要な城も多く、この地域の城館跡を知るには、石見銀山の歴史を知っておくことが重要です。
また石見銀山の世界遺産登録にあわせ、2007年には館内のリニューアルが行われ、石見銀山の歴史を知るスポットとして充実しており、城跡見学にあわせて見学したい。
【所在地】大田市大森町ハ51-1 【駐車場】無 【問い合わせ先】0854-89-0846
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▲ 山吹城遠景 |
山吹城跡は石見銀山の守りの要として築かれた山城でした。石見銀山の支配は大内氏、尼子氏、小笠原氏、毛利氏などによって争いがあり、山吹城跡は重要な役割を果たしました。城跡は北に4段、南に3段の曲輪が造られ、主郭北側の曲輪には石垣もあります。また南側には19本の竪堀があり、畝状空堀群を構成しています。城や曲輪の出入り口にあたる虎口も技巧が凝らされ、屈曲しながら城の中心部に至るように設計されています。
石見銀山は関ヶ原の戦い(1600年)以後、石見銀山が天領となった関係で、大久保長安が代官として入部し、城も改修を受け利用されていたようです。しかし、全体的なプランは中世的な要素も残ることから、部分的な改修であったと考えられます。
【追加写真】 山吹城縄張り図(島根県教育委員会『石見の城館跡』1997) |
【所在地】大田市大森町銀山 【駐車場】無 (石見銀山駐車場(世界遺産センター)に駐車の上、パークアンドライドで、現地へ向かってください) |
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この城跡がある山は、岩が露出しているところが多く、天然の要害の感があります。山城部分と麓の館部分とに分かれています。山城は尾根続きに曲輪が造られ、主郭には土塁がみられます。また西側斜面には石垣が築かれています。麓の館跡は丁寧に削平がなされています。
城主は吉川経安・経家親子といわれますが、地元の福光氏の名もあります。
【追加写真】 物言不城縄張り図(島根県教育委員会『石見の城館跡』1997) |
▲ 物不言城遠景 |
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【所在地】大田市温泉津町福波【駐車場】無
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▲ 丸山城跡 |
丸山城跡は小笠原氏の城と言われています。小笠原氏は大内氏、尼子氏、毛利氏などに属し、この地域の豪族でした。元々温湯城を本拠としていましたが、後のこの丸山城へ移りました。 しかし、城跡の構造は得意で、中世山城としての特徴を持ちながら、近世の平城的な構造・景観を持つ城と評価され、城というより山頂の館のような雰囲気を持っています。中世末期から近世初頭の城館を考える上でも、全国的に貴重な遺跡です。 また城周辺は丸山森林浴公園として整備されています。
【追加写真】 丸山城縄張り図(島根県教育委員会『石見の城館跡』1997) |
【所在地】邑智郡川本町三原 【駐車場】有 |
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館内では古代から近世の考古資料のほか、化石や民具も展示されています。製鉄が盛んであった邑南町らしく、「天秤ふいご」の展示もあります。
展示品には町内の山城の出土品や武将に関する展示もあり、一見の価値があります。
【所在地】邑智郡邑南町下亀谷210(邑南町教育委員会) 【駐車場】有 【問い合わせ先】0855-83-1580
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邑南町一帯では、オオサンショウウオのことを親しみを込めてハンザケと呼んでいます。『瑞穂ハンザケ自然館』では、邑南町内に多数生息するオオサンショウウオについて学べると共に、オオサンショウウオをとりまく「おおなん」の自然についても知る事ができます。また、「おおなん」の川を再現した大型水槽では、オオサンショウウオを飼育展示しています。町民の学習施設であると同時に、邑南町を訪れる人たちに「おおなん」の自然を紹介する博物館です。
【所在地】邑智郡邑南町上亀谷475 【駐車場】有 【問い合わせ先】0855-83-0819 |
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この城跡は、毛利氏の四奉行として知られる、口羽通良の城と言われ、城の南西部には菩提寺の宗林寺があります。城跡は主郭の東側に石積みがあります。主郭の西側には比較的大きめの曲輪があり、その北側斜面には畝状空堀群があります。石積みはあるものの、全体的に近世的な色彩は薄く、曲輪面積も狭いものです。
【追加写真】 琵琶甲城縄張り図(島根県教育委員会『石見の城館跡』1997) |
▲ 琵琶甲城跡 |
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【所在地】邑南町下口羽 【駐車場】無 (麓の宮尾八幡宮から登山道がある) |
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主郭(しゅかく) ・・・城の中心となる曲輪
曲輪(くるわ) ・・・平らに削平された場所 |
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